ブログの中でたまに書いてますが、僕はいわゆる新卒入社という枠では今の会社に入っていません。
大学はストレートで卒業したが、半年間単発の派遣に勤務。その後半年間は前職の会社にバイトとして入っていました。
そこでひたすら消耗し、現在の安定した派遣の営業へ……。普通に見れば『一般的なルートからは外れた人』でございます。
そんな 『一般的なルートから外れた人』である僕は最近気になる広告を見つけてしまいました。
Facebookを見ていたら流れてきました。さすがに会社名や画像を見せるとまずい気がするので、気になった一文の画像だけ。
これだけではなんだか分からないので補足をすると、ある就活サービスの広告らしく、既卒の就活生に向けて自社サービスの宣伝をしている模様。よくある広告ですね。
僕はかなり細かい性格で、それはもう自宅の鍵をかけたか六回くらいがちゃがちゃ確認しないといけない人間なのでこの一文が死ぬほど気になってしまったのです。
“社会復帰サービス”
うーん、社会復帰かあ……。
社会復帰=やや悪いイメージ
『社会復帰』について、だいたいイメージはつきますがwikipedia先生に聞いてみました。
社会復帰(しゃかいふっき)とは、軍隊・刑務所・病院・寺院など、一般社会から離れて生活していた者が、再度一般社会に参加することを指す。職業訓練など、社会復帰に備えたプログラムが組まれることもある。
引用:Wikipedia
なるほどなるほど。やはり、印象としては『一度社会から外れた(と、思われている)人達』のことを指しているようです。
正直あまり良いイメージは無いですよね。このイメージを気にする人は多いのではないでしょうか。
特に『他とは違う』という面は、日本人からしたら結構引っかかるかも……。
確かに、長い間世間に触れる機会が無く、いきなり「はい!では今日から普通に社会で暮らしてねー」というのは難しいかなと思います。
慣れてないことを始めるのはいつだってハードルが高いものですから。でも、就活でそれを言っちゃうのかあ……というのが正直なところ。
『新卒ストレート以外=社会落伍者』なのか?
これが僕の気になるところです。
このように今回は新卒で失敗した若者が嘆く回です。まあ「僻みや嫉妬一割くらいあるなコイツは」くらいな気分で是非聞いてくださいや。
大抵の人は何らかの形で社会に関わる
『社会復帰』という言葉からは、社会落伍者が一般社会に戻っていく様子を思い浮かべます。
ですが、考えてみましょう。仮に就職しなかったとしても、皆何かしらの形で社会には関わってるもんです。
僕も卒業して半年間は、引越しバイトやイベント設営のバイト等、色々やっていました。
そのときは世の中こんなにクソみたいな人間がいるんだなあ色んなタイプの人間がいるんだなあとしみじみ思ったものです。
就業形態こそ違えど、僕は決して部屋に引きこもっていたことはありません。それこそ色々なセミナーにも行ったし、アルバイトもしていたし……。
少なくとも社会との接点はずっと感じていました。働くことで実際の人間関係を学ぶ機会もありましたし。
それなのに、正社員ではないというだけで『社会とは繋がりが無い』と判定されてしまうのでしょうか?
そもそも社会ってなんやねん!!
『正社員として就職すること以外の道=社会から外れること』
じゃあその会社を立ち上げた人はそもそも社会から外れた人ってことに……じゃあそこで働く人も同じく社会から外れた人ってことに……。
と訳が分からなくなるのでこういうのはもっと頭の良い人に任せておきましょう。僕はうだうだくだを巻きます←
実際、社会というものの定義はよくわかりません。すごく変な話、外に出ないで投資で稼いでる人が「社会に出てないから落伍者だ!」ってなるかと言われたら、きっと「でも稼いでるからなあ」と言われる。
しかし「じゃあ稼げてればバイトでもいいじゃん」とはならず「いやバイトだし……」となる……。うーんよくわかんない。
結局は、個人の中に今まで積み重なってきたきた価値観や経験をもとに、それぞれの『社会』というものが出来上がるんじゃないでしょうか。
日本だと『大卒で正社員として就職する』という経験が圧倒的に多いので、新卒以外の人に対して『社会復帰サービス』なんてネーミングがつくのではないでしょうかねえ……。
「ストレートで就職しないといけない」という余計なストレス
内定が取れなくて自殺とか、自己評価がぐんと下がるとか、(言葉がやや乱暴で恐縮ですが)内定の取れない人は自分に自信が無い場合が多い。
もちろん確固たる決意を持って内定を取らない人もいますがそれは一握り。
ほとんどはモンモンとしたまま無内定状態を迎えます。ただでさえ自己評価の低い人をそんな“社会復帰”なんて言葉で焦らせなくても……と思ってしまうのです。
『社会復帰』なんて言葉を使われたら、「あれ、俺ってやっぱダメな奴なのかな……」って感じる人は感じますしねえ。
まとめ
ふと目に入った広告からついついくだを巻いてしまいました。
もちろんアレくらいずばっとした文言のほうが広告としては刺さるので、テクニック論としてはアリなのでしょう(やたらタイトルで煽るブロガーもいますし)。
会社側もそんな悪い思惑は微塵もないかと思います。しかし僕のように、自分にコンプレッックスを持ち、そのことを気にしている人はより追い込まれてしまうこともありうる。
「広告ってそんなものなのかな?」とも思いますし、そもそも『圧倒的大多数以外は普通では無い』という印象づけも、いかがなものでしょうか?