無職が平日の昼間から適当に徘徊してきたので、その記録。

 

 

無職は暇であるーーーなんてことは火を見るより明らか。

僕も七月から不本意ながら始まる第二の会社員生活まではそれなりに無職を謳歌しています。今までの平日であれば「やべえ!移動しなきゃ!道草食ってる暇はねえ!」とばかりにいそいそとした生活を送っていましたが、今は真逆。普段通ってる道をわざと外れて歩いてみたり、気まぐれで適当に駅から駅を一時間かけて歩いてみたり。普通なら電車で10分もかからない 

今回はそんな無職謳歌記事―――とばかりに、適当に駅から駅をほっつき歩いて見つけた風景を記事にしたためてみました。いやあカメラが欲しくなる・・・・・・

 

 

舞台は西新井~北千住

 

今回はここ周辺をプラプラ。
それにしても、やたらと治安が悪いスラム街扱いを受けている印象の足立区。でも実際そうなのか?荒川があったり、スカイツリーや浅草等の下町情緒な町並みにも近い場所にあり、のんびり過ごしたい人には、はまるんじゃないかしら。まあ夜にほっつき歩けば当然印象は変わるでしょうが・・・・・・。

 

 

西新井駅東口からスタート

西新井から北千住は、電車なら十分かからずに行ける距離。今回はなんやかんやで90分ほどかけて散策しました。この日は快晴で暑いの何の・・・・・・。目の前にAEONが立ちはだかる東口。

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そこを右に横切りまっすぐ進みます。
すると風情のある居酒屋がこんにちは。
うーむ、ちょうちんに、いろり家という名前。なにやら夏を感じます。

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日本酒飲み放題をやっているようです。

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基本カシオレしか飲まない僕。飲み会でも「とりあえあずビール!」の流れをぶっちぎること多数ですが、最近ややかっこつけたい願望が出始めており、背伸びして日本酒をたしなむコトが増えました。カウンターで、カラン、とグラスを鳴らしながら、

 

 

 

う~んこの日本酒、良いね。あっさりかつフルーティーでお口の中がシャンゼリゼな状態になるステキな味わいだ。口当たりもまるでスウィフトしてるような滑らかさ。最高だ。

 

 

等と通ぶった発言もしてみたい(違
なので、日本酒飲み放題というのにもしっかり惹かれます。ただ、まあ月~木限定なのがね・・・・・・。これから社畜に戻る僕には優しくないぜ☆
なんにせよこうした隠れ家的なお店には一度通ってみたい。

 

 

日本酒を飲む自分の姿に酔いしれながらあるくと、僕好みの公園発見。

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いいですねえ、ステキんぐ。こういう場所で彼女とお弁当を広げながらデート、なんてのも乙なもの。彼女いるとは言ってない

思い返すと、僕の実家の近くにもこれに近しい雰囲気の公園があった記憶が。厳密には公園ではなく、発電所に併設された芝生スペースです。そのスペースの桜が綺麗で綺麗で・・・・・・。幼稚園の頃にそこへ家族でお花見に行った記憶があります。

徒歩五分くらいの場所にありましたが、当時の僕にしたらそれでも大冒険の道のり。「え!幼稚園じゃ無い場所に行くの?!わあい!」―――小さいころは、たとえ近場であっても普段行かない場所にいけるという事実だけでわくわくしたものです。ただ残念ながら今はもうそのスペースは無くなり住宅地になってしまいました。コンクリートで埋め立てられたときはしんみりしたなあ・・・・・・。

 

 

そんな懐かしさを胸にしばらく歩くと、かめだトレインこうえんなる場所を発見。

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何がトレインか最初さっぱりでしたが、良く見ると線路の描写が。

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なるほどこれが線路の模様なので、かめだトレインこうえん。
せめておもちゃの列車を走らせるくらいの工夫はして欲しい。

 

そのまま道沿いにテクテク。大きな交差点にぶち当たります。

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特にコレと言って特筆することは無い交差点なんですが、

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妙に名前が気になる事態。

―――エル・ソフィア?とても中級呪文のような交差点である。
池袋の食レポ記事然り、どうしてカタカナはこうも厨二心をくすぐるのか。
ちょいとした風を呼び起こす呪文なのでしょうか。
たぶんこの呪文を使う人は、美少年or美女

 

厨二心をくすぐられながら、エル・ソフィア交差点を右へ。
道沿いに歩くとこれまた大きな交差点へ。

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僕が今いる側は「梅田通り」。地図によるとこの通りを行くと北千住に着くようなのですが、通りの反対側にいい感じのお店を発見。

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出た。やってるかどうか分からない定食屋さん。
たぶんやってはいないでしょうが

気のいいおばちゃん店主が会社帰りのサラリーマンに「お疲れ様」とばかりにビールを注ぐーーーそんな光景がふっと浮かんくる店構え。「行きつけのお店っぽさ度合い」で言えば、こういうのが圧倒的に強いんですよねえ。なんかもう最新のものに囲まれすぎた生活を送るとこういうのが無性に恋しくなります。綺麗なチェーンも良いですが、少し接客が雑で、でも安くて、なんならちょっとサービスしてくれる、そんなお店に入るにも悪くない。

全く関係ないですが、どうしてこういうお店の看板は大抵コカコーラの寂れた奴なのか。僕の中の永遠の疑問です。

 

そのまま梅田通りを戻りひたすらまっすぐ進みます。途中でまたもやってるかどうかわからない、そしてたぶんやってない系列の自転車店を発見。
夜逃げでもしたのかな

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綺麗な大通りの中にぽつんとあるこの寂れた自転車屋。明らかに異彩な感じを放ち、みんな大好き異世界感をぷんぷん放っています。これはあれか。夜中に忍び込むとどこかにつながっているという、そういう展開か。

 


異彩といえば、コチラのカラオケ屋もなかなか。

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圧倒的昭和感―――。
新宿の駅前とかには絶対に無いタイプのカラオケ屋。看板のキャラクターのタッチがもうね。とりあえず目立つ原色系を使いました感が昔ながらの個人経営感をかもし出します。デザインはね、色々ばれるよ。amiちゃんの看板を使ってとりあえず世間には乗ってますという感じを出してはいるが、三月公開のドラえもん映画の看板が放置されてる時点で詰めが甘い。

ちなみに一番詰めが甘いのは、

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夏にサンタは辞めよう。ここらへんの装飾が放置されてると一番昔ながらの個人経営感がかもし出されます。

それに、ほら、こころなしか目がイッテル。

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アツイ・・・・・・アツイ・・・・・・

 

 

目がイッテルプーさんを尻目に梅田通りを直進。しばらくすると、個人酒屋を発見。店頭にうずたかく詰まれるビールたち。

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うーん・・・・・・

 

 

 

 

 

夏にサンタの格好という地獄の所業に合っているプーさんはいわずもがな、今日は暑い。かれこれ20分は歩いただろうか、リュックを背負った僕の背中は見なくても結構湿っているのが分かります。

ちょっと、喉が渇いたなあ・・・・。
いや、でも、真昼間からお酒を飲みながらほっつき歩くってやばいよ。
見た目年齢37の男が、はきなれた汚い靴をはき、「誰かに合う予定も無いし」とばかりに髪型も服装も一切気にせず、くたびれたリュックを背負っていながら、酒を飲み、歩いてる。

 

 

 

 

人はコレを事案と呼ぶ

 

 

 

時間が時間なら結構危ない奴。
そんなリスクを犯して、酒を飲み歩くなんて、そんなこと、僕はーーー!

 

 

 

 

 

 

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できてしまう。ビールが苦手なので、チューハイで
だって90円なんだもん・・・・・・安いんだもん・・・・・・しかも熱くて喉が渇いてるんだもん・・・・・・仕方ないさ・・・・・・。平日の真昼間から汚い格好の無職が酒を飲みながら歩いてるなんて字面的には最悪だけどさ、しょうがないじゃない・・・・・・。

 

 

そんな酒クズにおぼれながら再び歩き始めます。
すぐにこれまた立派な交差点へ到着。看板にも「千住」の文字が。
この看板の方へ道なりに進みます。

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ここら辺まで来ると、荒川はもうすぐそこ。

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横断歩道を渡り、そのまま土手の方へ上がると・・・・・・、

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ひゃっほい!荒川の登場!
この土手で、あの日本一有名な学園ドラマのオープニングシーンが取られたわけですね。ランニングする金髪美女はもはや名物です

金八先生を見ていた当時、僕は確か小学生。木曜の10時(うろ覚え)とかそこらへんになるとお茶の間で正座待機していた思い出がございます。シリーズが進むごとに「星野真里がお姉さんいいなー」とか「こんなお茶目な教師がいるのかよ!(おとーめさんっ)」とか「うわあ、甘酸っぱい恋模様///」とか、迫り来る中学生活に向け期待に胸を膨らませていたなあ。もちろんワクワクするような内容ばかりでもなく、家族の病気や性の問題、暴力、ドラッグなどなどなかなかに衝撃的な内容も多かった。

あの当時は「中学ってこんなに色んなコトがあるんだ!やべえ!」とばかりに胸躍らせ、「中学生」というものを異様に神格化していました。小学校一年生から見た六年生みたいな。

 

 

 

 


しかし、真実は無常。実際あんな波乱万丈な中学校、そんなに無い。あったとしても卒業式で丸く収まるなんてほぼ無い。そう、ある瞬間気付くのです。

 

 

「あれ?こんな広い土手で駆け回ったり、ごろんと昼寝したり、わーーー!っと誰かに駆け寄って見たり、そんな青春を送れるのってごく一部じゃね?」

 

 

―――こうして少年は大人になっていく。

 

 

 

 

大人の真実を知った頃を思い出しながら、荒川にかかる橋をテクテク。
学生が作ったであろう作品を横目に「こんな昼間から酒を飲む無職にはなってはいけないぞ☆」と緩やかに願います。

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橋を渡りきりそこからしばらくは一般道をブラブラします。
めぼしいもん、無いかなーと思っていたら、問題発生。

 

 

 

 

 

 

酔った。座るしかない。

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正直自分でも「マジかよ」と思いますが、酔いました。
この時点でわりかし頭がぽーっとしています。
自分がお酒弱いのは知っていましたし、空腹だったので酔いが回りやすいとは思っていましたが、まさかの一杯。しかもチューハイ。
正直どこかでごろんとしたいレベルだったんですが、それやるとなんかもう色々とアレな気がしたためそこはなんとか我慢。石の椅子っぽいとこに座るだけで耐え忍びました。 

酔いがさめるのを待ったら、再び歩き出します。ちなみにこの交差点で死んでました。

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ここまできたらゴールはもうすぐ。数分歩けば・・・・・

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やったー!駅入り口だよー!
この商店街は以前記事にした激旨カレー屋に行くために見かけるのでもう迷いません。圧倒的な、ゴールです。

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合計で約90分ほど。いやあ、酔いも醒めてきて程よい疲れです。
足はいい感じにジンジンしてきました。帰りは電車だな・・・・・・

この時点で既に13時。
もうお昼のピークは過ぎています。
空腹時におなかに入れたものがチューハイのみという地獄みたいな状況のため、このあとお昼をもぐもぐしました。頂いたのは、北千住の商店街にあったお惣菜やさんのお弁当です。これがまたコスパgoodな弁当屋でございました。また後日詳しく記事にしますのでお楽しみに。決して記事数を増やしたいからとかそんなこすいことは考えてません。

 

追記:この日のランチ、記事にしました!

www.burarin-gurume.com

 

ともあれ、なんだかようやく「ぶらりぼっち日和」というブログ名っぽいことをした気がします。もう今回ばかりは完全に「個人の日記帳」になっていますが、こういうのも気晴らしに良いですよ。是非皆さんもお好きな場所をめぐってみては?

 

 

 

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