”変わりたい気持ち”に行動が追いつかないのが一番苦しい、というのを後輩と話してて感じた話。

 

先日久々にある後輩から連絡がありまして。
「久々に飲みに行きませんか?」と。

 

「おうおうなんだア〇ウェイか?」という冗談はさておき(いや、別の奴から一回こんなんありまして)、しばらく会ってなかったので是非会おうとなった訳です。
仮に後輩をY君としましょう。

Y君と初めて会ったとき

Y君と初めて会ったのが確か二年前・・・だった気がする。いやもっと前かも・・・。とりあえずそれくらい前に出会ったということで。

 

Y君と最初に会ったのが、僕が活動していたインカレ(色んな大学の人が集まって出来たサークル)でのミーティングでした。当時は「起業したい!」とか漠然と「大きくなりたい!」とか、勢いで活動していた時期。インカレも完全にそういう方向性の団体で。その彼も、割りとそんな勢いで入ってきました。

 

なんかもう言っちゃえば「完全に変なやつ」。
例えば、彼は深谷に住んでるのですが、大学は新宿近辺。
ちなみに深谷はこの辺。赤丸のとこです。

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 なんと片道二時間。当然遠いので一人暮らしです。

 

 

 

かと思いきやなんと通い。
毎日片道二時間の道のりをせっせと通学していたのです。
「いや一人暮らししなよw」と突っ込むと、いわく「交通費やら一人暮らしの経費を天秤にかけると実家暮らしのほうがいいんですよねー」とのこと。うーん、時間とかの面を考慮すると絶対都内に住んだほうが・・・と毎回思ってました。

 
ちなみに今も懲りずに実家暮らしとのこと。この日の飲みも「地元のバイトが終わってからでいいですか?」とのことで、

 

集合は21時。

 

うん、遅い。疲れるわ。

 

今回はそんなY君と話しててふと思ったことをつらつらと。 
まず、無事21時に集合してまず先にご飯を食べようとなりました。お互い金欠なので居酒屋でガッツリ食べると死ぬよなあという結論になったため・・・。ご飯は割りと適当に話しをして飲み会入ってから色々と話がスタート。今状況どーなん?とか、昔の人と連絡取ってんの?とか、雑談もボチボチし、ちょっと真面目な方向へ向かいます。

 

内定を蹴っている彼

話題は彼の今後の処遇?についての方向へ。
なんで気になるかというと、彼は僕の一個下なので本来であれば社会人一年目。
でも、内定を蹴ってアルバイトをしているんですね。
しかも内定蹴ったのが入社の一週間前。

 

コーヒーはかけられたんでしょうか?

 

僕も(内定すらありませんでしたが)卒業後は同じような感じだったので、これからどうすんのかなーとずっと気になってました。
 

彼は学生時代からかなり精力的でありました。そもそも都内まで片道二時間かかるのに、毎週始発近くで学校へ行き、夜はインカレの活動や色んなイベントに行って終電で帰る、という生活をしていました。
それだけでなくビジネススクールにも通い、各種勉強会にも参加。
他にも僕の知らんところで色々やっていたようです。

 

これだけ見たら超優秀。実際優秀なんですが。

 

どうやら学生時代は、このライフスタイルが常態化していたようです。始発に乗って、終電で帰る。もうプロ社畜。将来有望です。

 

そんな社畜になれるくらいごりごり活動し、将来を見据えて動いていたY君がなんでわざわざ内定を蹴ったのか・・・。わりかし疑問でした。しかも彼いわく、「今でも色んなセミナーや勉強会に参加してる」とのこと。内定を蹴った割りにそんなに人生諦めてるわけではないのです。もしただただ嫌で就職しなかったら、そんな将来につなげるような活動はしないでしょう。なぜ今でもそういった活動をしてるのに、当時は内定を蹴ったのか。そんなことしたら(場合にもよりますが)将来に響くだろうに。

 

精力的な活動とは裏腹に“漠然と不安を抱える”

聞くと理由はシンプルで“漠然とした不安があった”から。
ほうほう。これだけ動いていても漠然とした不安がある、と。
客観的に見れば、学生時代からガツガツ活動している人は、将来に対しても腹がくくれてるようなイメージがあるかと思います。もし仮に内定を蹴ったとしても「自分で何かやるのかな?」とか「もっとレベルの高い企業に就活し直すのかな?」とか、色んな前向きな印象を持たれるでしょう。

 

でもそうではなくて、ただただ不安があった。
それだけです。

 

めちゃくちゃ精力的に活動しているのに、どうして就活で一気にビビッてしまったのだろう。

  

完全な僕の予想に入ります。

彼とは比較的長い付き合いなのですが、彼はたぶん自分に自信が無いです(後輩よ、違ったらすまん)。そんで、自信が無いためにまずは「とにかく何かしなきゃ!」と掻き立てられるんです。そういうときはある程度までは行動できるんですよね。彼の場合なら、実家から通いながら都内で活動する、と言うのがある程度までの範囲だったはず。

でも、より深いところに踏み込んで変わろうとすると「これ以上の変化は経験したこと無いし・・・」と無意識にストップがかかってしまうんです。

話をしてると彼自身から、

 

「都内に出たほうが絶対色々動きやすいですよね」

「自分もそっち(都内でもっと動きやすい方)のほうがいいなって思います」

 

という発言がチラホラ出ていました。本人も分かっているんですね。

 

でもなぜ出来ないのかというと、先ほど書いた通り、「より深く変わるのが怖い」んだと思います。

遠く離れた都内で暮らすより、慣れ親しんだ実家の方がぬくぬく出来る。
地元の友達という安心感もあるし、親の保護という無敵のツールもある。
でも本当に自分のことを考えたら、そういうのを乗り越えてぐっとさらに一歩踏み出さないといけません。実家を出て、自立して、時間を作って、自分のやりたい活動にフォーカスする。これが一番の理想です。

でもそんな大きな変化には耐えられない。その結果としてこのすさまじいライフスタイルに辿り着いてるのかもしれません。きっとY君にとっての行動の限界が「毎日時間をかけて団体の活動やイベントに参加する」だったのでしょう。どうしてもそれ以上には行きづらいのかもしれません。

 

それを考えると内定を蹴ったのも自然かなと。客観的に見れば彼は「めちゃめちゃ動き回る優秀な学生」でしたが、本人的には「自分が動ける限界まで動いていたので、それ以上は進みづらい」という状況だったのでしょう。内定を受諾して働くというのは彼にとってはその範囲を超える出来事だったのかも。

 

”限界を超えて動けないこと”が悪いことだ、とは一切思わない 

だって僕もそんな感じですもん。変化をとことん恐れる人間です。学生時代の部活もさくっと辞めれませんでしたし、周りからいくら「お前自立した方がいいからとっとと一人暮らししろ」と言われてもなっかなかできません。ブログをlivedoorからはてなに変えるのにさえ時間かかりましたからねえ。変えたらなんか不具合ないかなとか謎の不安に襲われ。結局なんも無かったですがそんなんもん。

 

僕もある程度までは行動して変化できるんです(たぶん)。
「セミナーに行く」とか「誰かと一緒に何かをする」というような、
受け身の要素の入る行動はバンバン取れてました。
でもいざ自己責任が求められるような、自分が体験したことのない変化を体験するであろうゾーンに、突入すると一気に怖くなります。

この体験したことの無い変化をどのくらい受け入れられるかが前に進むために重要だよなあと感じます。成長が早い人は総じてこの受け入れ量が半端じゃない。ぶっちゃけそんな人からしたら「え?引越しも出来ないの?w」って感じでしょう。
でも実際そこにすんごい抵抗を感じる人はいるんです。

漠然と内定を蹴ったY君の気持ちはよーくわかります。僕も就活で最終とかまで行くと内心「うわ、受かりたくねえ、会社入るのこええ」とか思ってましたもん。僕も内定蹴ってただろうなあ。

 

変化が怖いのは自信が無いから・・・

自信がないと変化に対応できる気がしないんですよね、マジで。変化すると当たり前ですが、今までとは違うモノが生まれ、それまで持っていたもののなかから何かが消えることもあります。それによって「失敗しないかな」とか「嫌われないかな」とか、色々考えちゃうんですよね。

 

今回みたいな場合はもっと悪い結果に陥る可能性もあって。Y君は現状自分が振り切れる範囲で行動した結果、夜勤やって昼間はセミナー行ったり寝たりゲームしたり、という生活になってるらしいです。いつか絶対がたが来ます。それはもったいない。

 

気持ちとしては「限界を超えて変わらなきゃ」と分かってるのにそれに行動が追いつかないのはなんとも苦しいですよ。もし体を壊したりなんかしたら、もっと自分に嫌気が差すんじゃないかな、なんて思います。

 

まとめ

なんだかとりとめのない文章になりました。
とりあえず彼とか、僕みたいな人っていると思うんですよね。気持ちに行動が追いついてない、みたいな人。そういう人に発破をかけまくっても時間がかかるので(本人談)、見捨てない程度に遠いところから見て貰えるときっと喜ぶと思います。

 

人間なので、気持ちで考えてることをそのまま行動に移すなんて100%無理。
そんな合理的じゃありません。いろーんな事情や経験から上手く歯車が噛み合わない人はいます。周りの人は、別に優しくしろとは思わないのでただ気長に待って欲しいなと感じます。自分では分かってるのに行動に持っていけない、というのが本人的にも一番辛いのです。

 

なんだか結論がよく分かりませんが、とりあえず日記的な僕の思いです。

 

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